作業療法とロボット療法 (CoCoroeAR2) 併用による脳卒中後の上肢・手指運動麻痺の回復経過について

「要旨」本研究では, 近年注目を浴びているロボットの療法の1つである促通反復療法の上肢リーチング訓練装置CoCoroeAR2 (以下 : AR2) と作業療法の併用療法による上肢・手指運動麻庫の回復経過について報告する. 5病院の回復期病棟入棟中でAR2と作業療法の併用療法を継続している対象者14名に対し, 初回評価から1か月ごとにFunctional Independence Measure (以下 : FIM) とBrunnstrom Stage (以下 : Brs) を3か月間測定し, それぞれに対して比較検証を行った. FIMは初回評価に比べ1か月後, 2か月後, 3か月後に有意差があ...

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Published in大和大学研究紀要 保健医療学部編 Vol. 9; pp. 1 - 6
Main Authors 田中裕二, 佐藤章礼, 伊勢将樹, 山内匡也
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 大和大学 15.03.2023
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ISSN2432-5597

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Summary:「要旨」本研究では, 近年注目を浴びているロボットの療法の1つである促通反復療法の上肢リーチング訓練装置CoCoroeAR2 (以下 : AR2) と作業療法の併用療法による上肢・手指運動麻庫の回復経過について報告する. 5病院の回復期病棟入棟中でAR2と作業療法の併用療法を継続している対象者14名に対し, 初回評価から1か月ごとにFunctional Independence Measure (以下 : FIM) とBrunnstrom Stage (以下 : Brs) を3か月間測定し, それぞれに対して比較検証を行った. FIMは初回評価に比べ1か月後, 2か月後, 3か月後に有意差があった. 1か月後に比べ2か月後, 3か月後に有意な差があった. Brsは初回評価に比べ3か月後, 手指運動麻庫は初回評価に比べ2か月後, 3か月後に有意な差があった. 上肢・手指の運動麻痺は発症日から4か月程度で運動麻痺の回復は緩徐となり大幅な改善は見込めない可能性が示唆された.
ISSN:2432-5597