A大学看護学部1年生の「地域・在宅看護概論I・地域・在宅看護論実習I」の履修前後での「地域」の概念の捉え方の比較
「要旨」【目的】A大学1年生の「地域・在宅看護概論I・地域・在宅看護論実習I」 (以後, 概論I・実習I) の履修前後での「地域」の概念の捉え方の変化を明らかにする事及び実習での地区踏査での気づきから地域の捉え方の特徴を明らかにする. 【方法】調査対象者に「概論I・実習I」の履修前後で質問紙調査を実施した. 【結果】地域の概念を構成する「地理的な広がり」は, 履修前後に変化がなく, 同じ市町村, 同じ地区と捉えた. 「地域の暮らしを支えているつながり」は, 同じ健康問題を抱える人々, 自主グループ等に参加している事, 宗教信念が同じである事に履修後の変化があった. 【結論】「概論I・実習I」は...
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Published in | 岐阜聖徳学園大学看護学研究誌 no. 9; pp. 33 - 45 |
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Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
岐阜聖徳学園大学
31.03.2024
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ISSN | 2189-9525 |
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Summary: | 「要旨」【目的】A大学1年生の「地域・在宅看護概論I・地域・在宅看護論実習I」 (以後, 概論I・実習I) の履修前後での「地域」の概念の捉え方の変化を明らかにする事及び実習での地区踏査での気づきから地域の捉え方の特徴を明らかにする. 【方法】調査対象者に「概論I・実習I」の履修前後で質問紙調査を実施した. 【結果】地域の概念を構成する「地理的な広がり」は, 履修前後に変化がなく, 同じ市町村, 同じ地区と捉えた. 「地域の暮らしを支えているつながり」は, 同じ健康問題を抱える人々, 自主グループ等に参加している事, 宗教信念が同じである事に履修後の変化があった. 【結論】「概論I・実習I」は, 講義と実習を連動させ, 地域に出向く事で人々の健康や暮らしが地域の環境と相互に影響し合っている事を学んだ. 生活と密接に関わるエリアを「地理的な広がり」として捉え, 「地域の暮らしを支えているつながり」が人々の精神的なつながりとして, 暮らしを支えている事を理解し, 学生の地域の概念の捉え方の変化につながった. |
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ISSN: | 2189-9525 |