血中ヘパリン濃度-ACT検量線およびソノクロット(R)による管理を施行した抗リン脂質抗体症候群合併心臓手術の一例

「抄録」 抗リン脂質抗体症候群(APS)は, APTTなどいくつかの凝固検査結果が延長するが, 過凝固が病態の中心となることから, 人工心肺(CPB)中の抗凝固を含む周術期管理については定まった方法が確立されていない. APS患者のCPBを用いた心臓手術において, 血液凝固分析装置を使用して管理し得たとの報告が増加している. 心臓弁膜症手術が予定されたAPS患者に対して, 血中ヘパリン濃度-ACT検量線とソノクロット(R)を併用して管理した症例を経験したので報告する....

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Published inCardiovascular Anesthesia Vol. 25; no. 1; pp. 61 - 66
Main Authors 川村奈穂, 石垣麻衣子, 山下創一郎, 田中誠
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本心臓血管麻酔学会 01.09.2021
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Summary:「抄録」 抗リン脂質抗体症候群(APS)は, APTTなどいくつかの凝固検査結果が延長するが, 過凝固が病態の中心となることから, 人工心肺(CPB)中の抗凝固を含む周術期管理については定まった方法が確立されていない. APS患者のCPBを用いた心臓手術において, 血液凝固分析装置を使用して管理し得たとの報告が増加している. 心臓弁膜症手術が予定されたAPS患者に対して, 血中ヘパリン濃度-ACT検量線とソノクロット(R)を併用して管理した症例を経験したので報告する.
ISSN:1342-9132