Pole sit-up testと新体力テストとの関係性

〔要旨〕我々は過去の報告で腰痛発生に影響する因子を縦断的に調査し, 独自に考案した体幹機能評価であるPole sit-up test(以下, PST)が関連していたことを報告した. PSTとはストレッチポールEX(LPN社製)を用いて, 上体起こし動作を足幅によって6段階に分類する体幹機能評価である. 本研究の目的は高校男子バスケットボール選手74例(平均年齢16.0±0.8歳)を対象として, PSTとパフォーマンスとの関連を調査することである. 調査項目はPSTに加えて握力, 上体起こし, 長座体前屈, 反復横跳び, 20mシャトルラン, 50m走, 立ち幅跳び, ハンドボール投げとした....

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in日本臨床スポーツ医学会誌 Vol. 29; no. 1; pp. 92 - 96
Main Authors 高田彰人, 石崎亨, 大森康高, 西川悟
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本臨床スポーツ医学会 31.01.2021
Online AccessGet full text
ISSN1346-4159

Cover

More Information
Summary:〔要旨〕我々は過去の報告で腰痛発生に影響する因子を縦断的に調査し, 独自に考案した体幹機能評価であるPole sit-up test(以下, PST)が関連していたことを報告した. PSTとはストレッチポールEX(LPN社製)を用いて, 上体起こし動作を足幅によって6段階に分類する体幹機能評価である. 本研究の目的は高校男子バスケットボール選手74例(平均年齢16.0±0.8歳)を対象として, PSTとパフォーマンスとの関連を調査することである. 調査項目はPSTに加えて握力, 上体起こし, 長座体前屈, 反復横跳び, 20mシャトルラン, 50m走, 立ち幅跳び, ハンドボール投げとした. PSTは上体起こし, 長座体前屈, 反復横跳び, 20mシャトルラン, ハンドボール投げとの間に相関関係を認めた. PSTはアスリートに必要とされる体幹の動的安定化を数値化し, 新体力テストの複数の項目とも相関が認められたため, 運動能力を評価する指標としても有用であると考える.
ISSN:1346-4159