中高齢者に対する筋力トレーニング及びストレッチ指導の評価 - 季節による違いについて
〔要旨〕体組成は季節によって変化すると言われている. 本研究の目的は, 中高齢者を対象にした筋力アップ教室の指導効果を, 「身体機能」と「体組成」で評価する際, 評価する季節によって違いがみられるか検討することである. 対象は2007年~2016年に開催された「マリアンナ筋力アップ教室」に参加した中高齢者438人(男性194人, 女性244人)で平均年齢70.7±3.8歳であった. 指導内容は4種類の筋力トレーニングとストレッチであり, 3ヵ月間に計6回行った(A群:4~6月頃, B群:9~11月頃). 第1回(初回)と第6回(最終回)に身体機能として1. CS-30テスト, 2. 開眼片足起...
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Published in | 日本臨床スポーツ医学会誌 Vol. 29; no. 2; pp. 251 - 259 |
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Main Authors | , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本臨床スポーツ医学会
30.04.2021
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Summary: | 〔要旨〕体組成は季節によって変化すると言われている. 本研究の目的は, 中高齢者を対象にした筋力アップ教室の指導効果を, 「身体機能」と「体組成」で評価する際, 評価する季節によって違いがみられるか検討することである. 対象は2007年~2016年に開催された「マリアンナ筋力アップ教室」に参加した中高齢者438人(男性194人, 女性244人)で平均年齢70.7±3.8歳であった. 指導内容は4種類の筋力トレーニングとストレッチであり, 3ヵ月間に計6回行った(A群:4~6月頃, B群:9~11月頃). 第1回(初回)と第6回(最終回)に身体機能として1. CS-30テスト, 2. 開眼片足起立時間, 3. 長座体前屈, 体組成は4. 体重, 5. 脂肪量, 6. 筋肉量を測定し, 開催時期別(A群, B群)において経時的な評価を行った. A群及びB群において身体機能のCS-30や開眼片足起立時間, 長座体前屈の平均値はいずれも有意な増加がみられた(P<0.001). 体組成は, A群では体重と脂肪量は有意に減少し, 筋肉量は増加した(P<0.001). 一方, B群では体重と脂肪量は有意に増加し, 筋肉量は減少した(P<0.001). 中高齢者に対する筋力トレーニング及びストレッチ指導において体組成は季節によって指導効果の評価が異なることが示され, 体組成測定は同一の環境条件で行うことが望ましいことが示唆された. |
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ISSN: | 1346-4159 |