2機種CR型TKAにおける術中関節摺動面圧からの知見

「はじめに」Total knee arthroplaty (以下TKA) は成績の向上を目指して様々の機種が提案されているが, 実際に術中, 術後の生体内で果たして思惑通り機能しているのかは未だ十分に検証されていない. そこで著者らの考案したload cell内蔵の脛骨型圧センサーを用いて, 2機種CR型TKAの術中知見を比較検討した. 「圧センサー概要」各TKA CR型HDPインサートと同じ関節摺動面形状を有し, 内外側に分離した可動性関節面プレート下の前, 中, 後部に計6個のload cellを内蔵した脛骨型圧センサーを考案した. 可動性関節面はCR型が関節面前後埋め込み式で, PS型は...

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Published in日本関節病学会誌 Vol. 33; no. 1; pp. 41 - 48
Main Authors 三上浩, 三好英昭, 大歯浩一, 和田佳三, 森本雅俊
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本関節病学会 2014
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Summary:「はじめに」Total knee arthroplaty (以下TKA) は成績の向上を目指して様々の機種が提案されているが, 実際に術中, 術後の生体内で果たして思惑通り機能しているのかは未だ十分に検証されていない. そこで著者らの考案したload cell内蔵の脛骨型圧センサーを用いて, 2機種CR型TKAの術中知見を比較検討した. 「圧センサー概要」各TKA CR型HDPインサートと同じ関節摺動面形状を有し, 内外側に分離した可動性関節面プレート下の前, 中, 後部に計6個のload cellを内蔵した脛骨型圧センサーを考案した. 可動性関節面はCR型が関節面前後埋め込み式で, PS型は関節面中央ネジ固定式であるが, 固定は緩やかであり, 適度な可動を有する. 圧単位はポンド (lb) で, 最大有効測定域は100lbである. 各圧力値は1秒間に20回測定され, その平均値を計測値とした.
ISSN:1883-2873