大腿骨前捻角が片脚着地時の膝外反角度に与える影響 - 二次元動作解析法を用いて

[要旨] 前十字靭帯損傷の危険肢位として着地時の膝外反が挙げられ, その解剖学的因子として大腿骨前捻角(以下, 前捻角)の増大が考えられる. 本研究では, 大学女子バスケットボール選手20名を対象に, Craig testにより前捻角を測定し, 片脚着地動作の膝外反角度に与える影響を検討した. 前捻角と接地時膝外反角度, 接地から50ms時の膝外反角度, 最大膝外反角度に正の相関がみられた. 前捻角は片脚着地時の膝外反角度に影響を与えることが示唆された. 着地時に膝外反角度が大きい場合, その因子として前捻角の影響を考慮する必要があると考えられた....

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in日本臨床スポーツ医学会誌 Vol. 23; no. 1; pp. 50 - 57
Main Authors 金子雅志, 大見頼一, 尹成祚, 川島達宏, 長妻香織, 栗原智久, 土井朋美, 吉本真純, 宮本謙司, 遠藤なな, 野口恵, 栗山節郎
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本臨床スポーツ医学会 31.01.2015
Online AccessGet full text
ISSN1346-4159

Cover

More Information
Summary:[要旨] 前十字靭帯損傷の危険肢位として着地時の膝外反が挙げられ, その解剖学的因子として大腿骨前捻角(以下, 前捻角)の増大が考えられる. 本研究では, 大学女子バスケットボール選手20名を対象に, Craig testにより前捻角を測定し, 片脚着地動作の膝外反角度に与える影響を検討した. 前捻角と接地時膝外反角度, 接地から50ms時の膝外反角度, 最大膝外反角度に正の相関がみられた. 前捻角は片脚着地時の膝外反角度に影響を与えることが示唆された. 着地時に膝外反角度が大きい場合, その因子として前捻角の影響を考慮する必要があると考えられた.
ISSN:1346-4159