頸動脈狭窄合併患者の心拍動下冠動脈バイパス術および腹部大動脈瘤人工血管置換術同時手術の麻酔経験

両側頸動脈狭窄を合併した患者に対して心拍動下冠動脈バイパス術と腹部大動脈瘤人工血管置換術同時手術の麻酔管理を経験した.人工心肺による侵襲,塞栓症の危険を避けるため心拍動下に冠動脈バイパス術を行った後,腹部大動脈瘤の人工血管置換術を行った.全身麻酔に硬膜外麻酔を併用した.術中の脳血流保持の指標にTranscranial DopPler(TCD)を使用した.術後神経学的異常は認められず,早期覚醒と神経学的評価を行い得た....

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Published in日本臨床麻酔学会誌 Vol. 22; no. 6; pp. 223 - 227
Main Authors 中村, 清哉, 垣花, 学, 冨士原, 亨, 伊波, 寛, 須加原, 一博
Format Journal Article
LanguageEnglish
Japanese
Published 日本臨床麻酔学会 15.07.2002
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Summary:両側頸動脈狭窄を合併した患者に対して心拍動下冠動脈バイパス術と腹部大動脈瘤人工血管置換術同時手術の麻酔管理を経験した.人工心肺による侵襲,塞栓症の危険を避けるため心拍動下に冠動脈バイパス術を行った後,腹部大動脈瘤の人工血管置換術を行った.全身麻酔に硬膜外麻酔を併用した.術中の脳血流保持の指標にTranscranial DopPler(TCD)を使用した.術後神経学的異常は認められず,早期覚醒と神経学的評価を行い得た.
ISSN:0285-4945
1349-9149
DOI:10.2199/jjsca.22.223