帝王切開術後に腹直筋内に腫瘤を形成した腹壁子宮内膜症の1例
症例は31歳の女性.疼痛を伴う左鼠径部腫瘤を主訴に来院した.平成12年と14年に帝王切開術の既往があった.超音波検査にて2.5cm大の内部不均一な腫瘤を腹直筋内に認めた.骨盤CTでは同部位に不均一に造影される腫瘤を認めた.腹直筋内腫瘤の診断にて摘出術を施行した.病理組織学的検討にて,腹壁子宮内膜症と診断した. 腹壁子宮内膜症は非常に稀な疾患であるが,疼痛を伴う腹壁腫瘤を認めた場合,念頭に置くべき疾患と考えられた....
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Published in | 日本臨床外科学会雑誌 Vol. 67; no. 4; pp. 890 - 893 |
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Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | English Japanese |
Published |
日本臨床外科学会
25.04.2006
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Subjects | |
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ISSN | 1345-2843 1882-5133 |
DOI | 10.3919/jjsa.67.890 |
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Summary: | 症例は31歳の女性.疼痛を伴う左鼠径部腫瘤を主訴に来院した.平成12年と14年に帝王切開術の既往があった.超音波検査にて2.5cm大の内部不均一な腫瘤を腹直筋内に認めた.骨盤CTでは同部位に不均一に造影される腫瘤を認めた.腹直筋内腫瘤の診断にて摘出術を施行した.病理組織学的検討にて,腹壁子宮内膜症と診断した. 腹壁子宮内膜症は非常に稀な疾患であるが,疼痛を伴う腹壁腫瘤を認めた場合,念頭に置くべき疾患と考えられた. |
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ISSN: | 1345-2843 1882-5133 |
DOI: | 10.3919/jjsa.67.890 |