高齢化社会における公共サービスのユニバーサルデザイン 高齢者生活調査に基づく公共サービスのユニバーサルデザインについての考察

ユニバーサルデザイン(以下,UD と表記する)が提唱されてから20年が経つ。今日では,様々な領域へUD のコンセプトが広がり,新たな社会構造の変化を起こす可能性を秘めたコンセプトとなっている。同時に,社会構造全体にまで波及したことで, UD の課題は、個々の機器やサービスの改善から,社会システム全体の変革へと,大きな転換期を迎えている。本稿では,これまでのUD の変遷と進化の歴史を辿ることで,これからのUD が進む方向性を探るとともに,その仮説を「モノからコトへ」と置いた。また,その仮説を実証するために,高齢者の生活行動調査を基にした公共サービスにおけるUD の事例を紹介した。...

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Published inデザイン学研究 Vol. 59; no. 6; pp. 6_79 - 6_84
Main Author 坂手, 勇次
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本デザイン学会 31.03.2013
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Summary:ユニバーサルデザイン(以下,UD と表記する)が提唱されてから20年が経つ。今日では,様々な領域へUD のコンセプトが広がり,新たな社会構造の変化を起こす可能性を秘めたコンセプトとなっている。同時に,社会構造全体にまで波及したことで, UD の課題は、個々の機器やサービスの改善から,社会システム全体の変革へと,大きな転換期を迎えている。本稿では,これまでのUD の変遷と進化の歴史を辿ることで,これからのUD が進む方向性を探るとともに,その仮説を「モノからコトへ」と置いた。また,その仮説を実証するために,高齢者の生活行動調査を基にした公共サービスにおけるUD の事例を紹介した。
ISSN:0910-8173
2186-5221
DOI:10.11247/jssdj.59.6_79