地域子育て支援拠点における利用者の心情変容プロセスを支える支援に関する研究 複線径路・等至性モデル分析による支援の検討
本研究の目的は,地域子育て支援拠点の利用者の心情の変容を分析し,子育てによる親の孤立を防ぐための支援のあり方を明らかにすることである。拠点によく訪れた5人の利用者にインタビューし,複線径路・等至性モデル(TEM)によって質的分析を行った。その結果,親の複雑な心情の変容が4つの過程に分類された。本研究では,利用者が他の人の言葉やかかわりに非常に敏感であることが明らかになった。利用者の緊張と不安は表面上見ることが難しいため,拠点での支援では,「把握」「アプローチ」「創意工夫」「橋渡し」の必要性を提案した。...
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Published in | 保育学研究 Vol. 56; no. 2; pp. 111 - 119 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本保育学会
2018
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 1340-9808 2424-1679 |
DOI | 10.20617/reccej.56.2_111 |
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Summary: | 本研究の目的は,地域子育て支援拠点の利用者の心情の変容を分析し,子育てによる親の孤立を防ぐための支援のあり方を明らかにすることである。拠点によく訪れた5人の利用者にインタビューし,複線径路・等至性モデル(TEM)によって質的分析を行った。その結果,親の複雑な心情の変容が4つの過程に分類された。本研究では,利用者が他の人の言葉やかかわりに非常に敏感であることが明らかになった。利用者の緊張と不安は表面上見ることが難しいため,拠点での支援では,「把握」「アプローチ」「創意工夫」「橋渡し」の必要性を提案した。 |
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ISSN: | 1340-9808 2424-1679 |
DOI: | 10.20617/reccej.56.2_111 |