留学とグローバル・コンピテンシーの主観的評価との関連 医療系学生の短期オンライン留学プログラムを事例に

本研究の目的は,主観的なコンピテンシー評価から留学成果を検討し,グローバル人材育成に寄与する効果的な留学プログラムの要件を明らかにすることである.大学生対象に質問紙調査を実施し,グローバル・コンピテンシーに関連する3つの構成因子「協働力」「主導力」「遂行力」を見いだした.次に「全員留学」を掲げる大学で短期オンライン留学プログラムを履修する医療系学生を対象に,留学前後に質問紙調査を実施し,留学後のコンピテンシー自己評価と留学中の活動との関連を相関分析により検討したところ,主観的評価の高さは,外国語によるコミュニケーション時間,発話時間,発信回数,発信のための準備時間と関連があることが示された....

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Published in日本教育工学会論文誌 Vol. 47; no. 4; pp. 629 - 638
Main Authors 中村, 絵里, 松本, 暢平, 大西, 好宣, 伊藤, 彰一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本教育工学会 20.03.2024
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Summary:本研究の目的は,主観的なコンピテンシー評価から留学成果を検討し,グローバル人材育成に寄与する効果的な留学プログラムの要件を明らかにすることである.大学生対象に質問紙調査を実施し,グローバル・コンピテンシーに関連する3つの構成因子「協働力」「主導力」「遂行力」を見いだした.次に「全員留学」を掲げる大学で短期オンライン留学プログラムを履修する医療系学生を対象に,留学前後に質問紙調査を実施し,留学後のコンピテンシー自己評価と留学中の活動との関連を相関分析により検討したところ,主観的評価の高さは,外国語によるコミュニケーション時間,発話時間,発信回数,発信のための準備時間と関連があることが示された.
ISSN:1349-8290
2189-6453
DOI:10.15077/jjet.47022