漢方処方の薬効評価における平均への回帰による影響 赤池情報量規準 (AIC) による解析

漢方処方の薬効評価を目的とした臨床研究においては, 多くの場合, 血圧や血清コレステロールなどの治実療対象となる臨床検査データが高い症例あるいは低い症例を被験者として選び, これらの被験者から治療前と治療後に得られたデータを解析する。このような解析においては, 平均への回帰 (regression toward the mean) の影響による検査値の変化を考慮にいれなければならない。さもなければ, 誤った解析結果を導くことになる。 本論文では, データ解析における平均への回帰 (regression toward the mean) による影響について述べるとともに, 誤った結果を避けるため...

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Published in日本東洋医学雑誌 Vol. 43; no. 3; pp. 413 - 420
Main Author 矢船, 明史
Format Journal Article
LanguageEnglish
Japanese
Published 一般社団法人 日本東洋医学会 01.01.1993
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ISSN0287-4857
1882-756X
DOI10.3937/kampomed.43.413

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Summary:漢方処方の薬効評価を目的とした臨床研究においては, 多くの場合, 血圧や血清コレステロールなどの治実療対象となる臨床検査データが高い症例あるいは低い症例を被験者として選び, これらの被験者から治療前と治療後に得られたデータを解析する。このような解析においては, 平均への回帰 (regression toward the mean) の影響による検査値の変化を考慮にいれなければならない。さもなければ, 誤った解析結果を導くことになる。 本論文では, データ解析における平均への回帰 (regression toward the mean) による影響について述べるとともに, 誤った結果を避けるための方法として, 赤池情報量規準 (AIC) を用いた解析方法を示す。
ISSN:0287-4857
1882-756X
DOI:10.3937/kampomed.43.413