Upozornění: Přistupujete k obsahu ze Summonu mimo univerzitní síť. Plný text nemusí být dostupný, nebo může vyžadovat přihlášení.
薬物療法が著効した腹腔内デスモイド腫瘍の1例
症例は62歳の男性で, 便秘を主訴に他院受診し, 骨盤内腫瘍および右水腎症を指摘され当院紹介となった. 注腸検査にて直腸は左方に圧排されており, 全周性の狭小化がみられたが粘膜面は正常で直腸壁は軟らかい印象であった. 骨盤部造影CT検査では骨盤右側から直腸周囲に境界不明瞭な腫瘤性病変が認められ, 直腸が左方に圧排されていた. 膀胱壁は右側を中心に不整に肥厚していた. また右尿管の拡張および右水腎症を認めた. これらの所見より骨盤腔内腫瘍による直腸狭窄, 右水腎症と診断し, 開腹術を施行した. 病理組織学的に腹腔内デスモイドと診断した. 術後Tamoxifen, Indometacinによる内服...
Saved in:
Published in | 日本消化器外科学会雑誌 Vol. 37; no. 5; pp. 590 - 594 |
---|---|
Main Authors | , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本消化器外科学会
01.05.2004
一般社団法人日本消化器外科学会 The Japanese Society of Gastroenterological Surgery |
Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0386-9768 1348-9372 |
DOI | 10.5833/jjgs.37.590 |
Cover
Summary: | 症例は62歳の男性で, 便秘を主訴に他院受診し, 骨盤内腫瘍および右水腎症を指摘され当院紹介となった. 注腸検査にて直腸は左方に圧排されており, 全周性の狭小化がみられたが粘膜面は正常で直腸壁は軟らかい印象であった. 骨盤部造影CT検査では骨盤右側から直腸周囲に境界不明瞭な腫瘤性病変が認められ, 直腸が左方に圧排されていた. 膀胱壁は右側を中心に不整に肥厚していた. また右尿管の拡張および右水腎症を認めた. これらの所見より骨盤腔内腫瘍による直腸狭窄, 右水腎症と診断し, 開腹術を施行した. 病理組織学的に腹腔内デスモイドと診断した. 術後Tamoxifen, Indometacinによる内服治療により触診および画像上の改善がみられた. 切除不能な腹腔内デスモイド腫瘍において薬物療法が著効した1例を経験したので今後の治療の問題点を含めて考察した. |
---|---|
ISSN: | 0386-9768 1348-9372 |
DOI: | 10.5833/jjgs.37.590 |