関節リウマチ患者における手術と機能回復

「はじめに」関節リウマチ(以下RAと略す)の関節破壊は多関節にわたる. よって手術関節部位も多岐にわたることが多い. 薬物治療では効を奏さず手術に至った症例について, 手術関節数, 手術関節部位, 罹病期間, 手術後の経過期間などさまざまな因子が患者の術後のADL(activities of daily living), QOL(quality of life)にどのような影響を与えているかについて, 人工関節置換術, その他手術を行った症例を対象にアンケート調査による術後機能評価および身体機能評価を行ったので報告する. 「対象および方法」上肢, 下肢に対して以下の人工関節置換術をはじめ関節固...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in日本関節病学会誌 Vol. 28; no. 1; pp. 29 - 34
Main Authors 坂口新, 鈴木伸之, 斉藤公久, 高橋央, 和宇慶晃一, 永島正一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本関節病学会 2009
Online AccessGet full text
ISSN1883-2873

Cover

More Information
Summary:「はじめに」関節リウマチ(以下RAと略す)の関節破壊は多関節にわたる. よって手術関節部位も多岐にわたることが多い. 薬物治療では効を奏さず手術に至った症例について, 手術関節数, 手術関節部位, 罹病期間, 手術後の経過期間などさまざまな因子が患者の術後のADL(activities of daily living), QOL(quality of life)にどのような影響を与えているかについて, 人工関節置換術, その他手術を行った症例を対象にアンケート調査による術後機能評価および身体機能評価を行ったので報告する. 「対象および方法」上肢, 下肢に対して以下の人工関節置換術をはじめ関節固定術, 関節形成術を行った患者225例にアンケート調査を行い, 回収しえた157例(回収率69.8%)を対象とした. 性別は女性146名, 男性11名であった. 発症年齢は8~75.3歳(平均42.1歳), 調査時年齢34.5~88.5歳(平均66.7歳), 調査時までの罹病期間は4.7~52.5年(平均24.6年)であった.
ISSN:1883-2873