右肺動脈絞扼術後に修復術を行った右肺動脈上行大動脈起始の1例

重篤なショック状態に陥った右肺動脈上行大動脈起始の1例に対し, 右肺動脈絞扼術後に修復術を行い救命した. 症例は生後2日目にショック状態で緊急搬送され, 呼吸管理や内科的治療にもかかわらず低血圧, 無尿状態が持続し, アシドーシスが改善しないため, 同日緊急に右肺動脈絞扼術を施行した. 絞扼直後より血圧の上昇, 利尿が得られショック状態を脱した. 修復術は生後48日, 体外循環下で心拍動下に右肺動脈と肺動脈幹の直接吻合を行い経過良好である....

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Published in日本心臓血管外科学会雑誌 Vol. 29; no. 1; pp. 25 - 28
Main Authors 舩津, 俊宏, 岸本, 英文, 川田, 博昭, 三浦, 拓也, 上野, 高義, 盤井, 成光, 小野, 正道, 北, 知子, 中島, 徹, 中田, 健
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本心臓血管外科学会 15.01.2000
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Summary:重篤なショック状態に陥った右肺動脈上行大動脈起始の1例に対し, 右肺動脈絞扼術後に修復術を行い救命した. 症例は生後2日目にショック状態で緊急搬送され, 呼吸管理や内科的治療にもかかわらず低血圧, 無尿状態が持続し, アシドーシスが改善しないため, 同日緊急に右肺動脈絞扼術を施行した. 絞扼直後より血圧の上昇, 利尿が得られショック状態を脱した. 修復術は生後48日, 体外循環下で心拍動下に右肺動脈と肺動脈幹の直接吻合を行い経過良好である.
ISSN:0285-1474
1883-4108
DOI:10.4326/jjcvs.29.25