国連持続可能な開発目標3(SDG3) ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)の達成状況と課題
ミレニアム開発目標の後継として2015年 9 月に採択された「持続可能な開発目標」(SDGs)では,開発国のみでなく先進国においても保健分野の目標が設定され,「誰一人取り残さない」ための国際的な取組が一層強化された.SDG3では「あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し,福祉を促進する」ことが目標とされている.この中で 8 番目に示されているユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)では,必要不可欠な保健サービスのカバー率として,リプロダクティブヘルス・母子保健,感染症,非感染性疾患,医療提供体制の 4 領域14指標が定義づけられている.これらの指標について,国内の既存統計や行政報告,...
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Published in | 保健医療科学 Vol. 70; no. 3; pp. 224 - 234 |
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Main Authors | , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
国立保健医療科学院
31.08.2021
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Summary: | ミレニアム開発目標の後継として2015年 9 月に採択された「持続可能な開発目標」(SDGs)では,開発国のみでなく先進国においても保健分野の目標が設定され,「誰一人取り残さない」ための国際的な取組が一層強化された.SDG3では「あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し,福祉を促進する」ことが目標とされている.この中で 8 番目に示されているユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)では,必要不可欠な保健サービスのカバー率として,リプロダクティブヘルス・母子保健,感染症,非感染性疾患,医療提供体制の 4 領域14指標が定義づけられている.これらの指標について,国内の既存統計や行政報告,および国連メタデータの活用について検討するとともに,OECD諸国におけるモニタリングデータ整備状況および開発国援助のための国際的なパートナーシップについて概説する. |
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ISSN: | 1347-6459 2432-0722 |
DOI: | 10.20683/jniph.70.3_224 |