新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策のために遠隔授業を活用した体育実技系必修科目の模索 受講学生を対象にしたアンケート調査結果(第2報)

本研究は,新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策として,対面授業から遠隔授業に切り替わった体育実技系必修科目の受講学生を対象にアンケート調査を行い,授業内容を再検討することを目的とした.対象者は431名(男性159名,女性272名)であった.授業形式にはVOD配信型を用い,配信した静止画や動画を視聴すること,自宅等で運動を実践し,その内容を記録することを課題とした.その結果,男性はストレッチング,レジスタンス運動,有酸素性運動を同等に重視しているのに対し,女性はストレッチングを重視し,レジスタンス運動をそれほど重視していないことが示された.また,最も実用性が高い配信内容について,男性...

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Published in岡山体育学研究 Vol. 29; pp. 1 - 16
Main Authors 門利, 知美, 宮川, 健, 文谷, 知明
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 岡山体育学会 31.03.2022
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ISSN1348-947X
2435-7855
DOI10.34520/okayama.29.0_1

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Summary:本研究は,新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策として,対面授業から遠隔授業に切り替わった体育実技系必修科目の受講学生を対象にアンケート調査を行い,授業内容を再検討することを目的とした.対象者は431名(男性159名,女性272名)であった.授業形式にはVOD配信型を用い,配信した静止画や動画を視聴すること,自宅等で運動を実践し,その内容を記録することを課題とした.その結果,男性はストレッチング,レジスタンス運動,有酸素性運動を同等に重視しているのに対し,女性はストレッチングを重視し,レジスタンス運動をそれほど重視していないことが示された.また,最も実用性が高い配信内容について,男性は体幹のレジスタンス運動,女性は疲労を軽減する体操と考えていることが示された.本授業の課題である週70分以上の運動時間は,概ね妥当な設定であることが示唆された.
ISSN:1348-947X
2435-7855
DOI:10.34520/okayama.29.0_1