過去から未来へつなぐ呼吸リハビリテーション

1965年に津田稔が慢性閉塞性肺疾患(COPD)の呼吸リハビリテーションに関する論文を,わが国で初めて日本胸部臨床に報告した.40年以上が経過した2006年に,ようやく呼吸リハビリテーションは健康保険適用となった.当時の報告においても医師,理学療法士,作業療法士,看護師からなるチームでの介入が提唱されている.当院は現在でもチームで,セルフマネジメントによる行動変容,ブランディングを各職種がオーバーラップしながら連携を図り,地域で持続可能な包括ケア体制構築を目指している.病気の診断をされてもその人らしく過ごせるよう,多方面から支えるのが呼吸ケアの基本という考えのもと,介入から最終末期までシームレ...

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Published in日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 Vol. 34; no. 3; pp. 195 - 202
Main Authors 長島 民英, 松田 和人, 加藤 香織, 高崎 伸一郎, 宮瀧 順平, 井本 久紀, 佐久間 裕美, 中山 初美, 津田 徹, 矢原 京子, 井田 真実, 池内 智之, 森槌 康貴, 河野 哲也, 末松 利加, 自見 勇郎, 恒成 由佳, 原田 朝路, 一木 克之
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会 25.08.2025
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ISSN1881-7319
2189-4760
DOI10.15032/jsrcr.34.195

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Summary:1965年に津田稔が慢性閉塞性肺疾患(COPD)の呼吸リハビリテーションに関する論文を,わが国で初めて日本胸部臨床に報告した.40年以上が経過した2006年に,ようやく呼吸リハビリテーションは健康保険適用となった.当時の報告においても医師,理学療法士,作業療法士,看護師からなるチームでの介入が提唱されている.当院は現在でもチームで,セルフマネジメントによる行動変容,ブランディングを各職種がオーバーラップしながら連携を図り,地域で持続可能な包括ケア体制構築を目指している.病気の診断をされてもその人らしく過ごせるよう,多方面から支えるのが呼吸ケアの基本という考えのもと,介入から最終末期までシームレスなケアを継続するための取り組みとして,これまでに当院から発表してきた「地域包括ケア体制の構築」「非がん性呼吸器疾患の緩和ケア」「ソーシャルワーク・在宅医療・介護」を中心に報告する.
ISSN:1881-7319
2189-4760
DOI:10.15032/jsrcr.34.195