胃がん個別検診の現況と課題 前橋市胃がん個別検診18年間の成績の検討から

前橋市胃がん個別検診18年間の成績を検討した。受診者数と受診率は年々増加しており, 近年は特に男性受診者の増加が顕著であった。現行撮影法では, 小胃がん, 中でも陥凹型がん, 前壁および胃上部がんの描出が十分ではなかった。高濃度低粘性バリウムの使用は早期がんの発見率を向上させるが, 前壁と胃上部病変の描出能の改善には, 撮影法の変更が必要であった。読影委員会で要精検所見を統一することによって要精検率を下げていくことが精度管理の面からも重要である。高濃度低粘性バリウム新撮影法が, 今後さらに前橋市胃がん個別検診のがん発見率を向上させるものと期待される。...

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Published in日本消化器集団検診学会雑誌 Vol. 42; no. 3; pp. 309 - 321
Main Authors 石田, 稔, 今井, 貴子, 関口, 利和, 山下, 由起子, 宮石, 和夫, 小板橋, 毅, 萩原, 廣明
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本消化器がん検診学会 15.05.2004
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ISSN1345-4110
2186-7321
DOI10.11404/jsgcs2000.42.3_309

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Summary:前橋市胃がん個別検診18年間の成績を検討した。受診者数と受診率は年々増加しており, 近年は特に男性受診者の増加が顕著であった。現行撮影法では, 小胃がん, 中でも陥凹型がん, 前壁および胃上部がんの描出が十分ではなかった。高濃度低粘性バリウムの使用は早期がんの発見率を向上させるが, 前壁と胃上部病変の描出能の改善には, 撮影法の変更が必要であった。読影委員会で要精検所見を統一することによって要精検率を下げていくことが精度管理の面からも重要である。高濃度低粘性バリウム新撮影法が, 今後さらに前橋市胃がん個別検診のがん発見率を向上させるものと期待される。
ISSN:1345-4110
2186-7321
DOI:10.11404/jsgcs2000.42.3_309