PBL(Problem Based Learning)テュートリアルにおけるシナリオ設定およびテューターによる学習支援の留意点―学生によるアンケートから
「要旨」:〔目的〕本研究はPBLテュートリアルにおけるシナリオの設定およびテューターによる学習支援の留意点について検討した. 〔対象と方法〕理学療法学科1~3年生118名で, 各学年のPBLテュートリアル終了当日, 使用した模擬症例のシナリオとテューターの学習支援の現状についての学生アンケートを実施した. 〔結果〕シナリオ総合評価は全学年で比較的高かったが, 項目では全学年でシナリオ1~3の情報量に関して他項目よりも低評価であった. 2年生ではシナリオPart3の全項目が低く, シナリオ1~3の間でその評価に有意差がみられた. テューター評価も全学年で比較的高い評価で, 「必要な時にいたか」が...
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Published in | 理学療法科学 Vol. 24; no. 1; pp. 121 - 125 |
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Main Authors | , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
理学療法科学学会
20.02.2009
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ISSN | 1341-1667 |
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Summary: | 「要旨」:〔目的〕本研究はPBLテュートリアルにおけるシナリオの設定およびテューターによる学習支援の留意点について検討した. 〔対象と方法〕理学療法学科1~3年生118名で, 各学年のPBLテュートリアル終了当日, 使用した模擬症例のシナリオとテューターの学習支援の現状についての学生アンケートを実施した. 〔結果〕シナリオ総合評価は全学年で比較的高かったが, 項目では全学年でシナリオ1~3の情報量に関して他項目よりも低評価であった. 2年生ではシナリオPart3の全項目が低く, シナリオ1~3の間でその評価に有意差がみられた. テューター評価も全学年で比較的高い評価で, 「必要な時にいたか」が低評価であった. 〔結語〕シナリオの模擬症例とテューターの学習支援は, 学生にとって, ほぼ満足のいくものと思われた. シナリオでは模擬症例の情報量の改善, テューターに関してはグループ討論により多く同席する必要性が示唆された. |
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ISSN: | 1341-1667 |