低侵襲人工股関節全置換術(mini-one antero-lateral incision)前の運動機能と術後の歩行拡大の関係
「要旨」:〔目的〕低侵襲人工股関節全置換術(MIS-THA)の中でも, 対象の幅広いmini-one antero-lateral incision(以下, mini-one)での術前の運動機能が術後の歩行拡大に及ぼす影響を明らかにする. 〔対象〕mini-oneを実施した82例. 〔方法〕82例中, 術後3日目までに病棟杖歩行自立した54例と4日以上を要した28例の2群に分類し, 歩行能力と術前術後の運動機能の関係を検討した. 〔結果〕術後3日以内での杖歩行自立に要する条件は術前股関節外転筋力および運動機能(10m歩行時間, Functional Reach)が良好であること, 原疾患が一側...
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Published in | 理学療法科学 Vol. 24; no. 1; pp. 127 - 130 |
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Main Authors | , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
理学療法科学学会
20.02.2009
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ISSN | 1341-1667 |
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Summary: | 「要旨」:〔目的〕低侵襲人工股関節全置換術(MIS-THA)の中でも, 対象の幅広いmini-one antero-lateral incision(以下, mini-one)での術前の運動機能が術後の歩行拡大に及ぼす影響を明らかにする. 〔対象〕mini-oneを実施した82例. 〔方法〕82例中, 術後3日目までに病棟杖歩行自立した54例と4日以上を要した28例の2群に分類し, 歩行能力と術前術後の運動機能の関係を検討した. 〔結果〕術後3日以内での杖歩行自立に要する条件は術前股関節外転筋力および運動機能(10m歩行時間, Functional Reach)が良好であること, 原疾患が一側性であった(p<0.05). 〔結語〕mini-oneにおいて, 術前の外転筋力および運動機能から, 術後早期歩行拡大の予測が可能であり, 重点的な術前指導の実施が有用であることが示唆された. |
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ISSN: | 1341-1667 |