抗結核薬副作用におけるリンパ球刺激試験 (LST) の有用性の検討

[目的と方法] 抗結核薬による副作用が発生しリンパ球刺激試験 (以下, LST) を施行した結核治療患者においてLSTの有用性について検討した。 [結果] LST施行患者が36名あり, LSTの陽性率は30.6% (11/36) であった。副作用別のLSTの陽性率は皮疹, 発熱に比較して肝機能障害では低値であった。LSTの感度46.2%, 特異度76.6%であった。 [結論] 抗結核薬を中止するような副作用が発生した場合でもLSTの陽性率は低く原因薬剤決定には不十分であると思われた。...

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Published in結核 Vol. 79; no. 1; pp. 7 - 10
Main Authors 宍戸, 眞司, 龍河, 敏行, 小林, 賀奈子, 矢野, 修一, 加藤, 和宏
Format Journal Article
LanguageEnglish
Japanese
Published 一般社団法人 日本結核病学会 15.01.2004
Subjects
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ISSN0022-9776
1884-2410
DOI10.11400/kekkaku1923.79.7

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Summary:[目的と方法] 抗結核薬による副作用が発生しリンパ球刺激試験 (以下, LST) を施行した結核治療患者においてLSTの有用性について検討した。 [結果] LST施行患者が36名あり, LSTの陽性率は30.6% (11/36) であった。副作用別のLSTの陽性率は皮疹, 発熱に比較して肝機能障害では低値であった。LSTの感度46.2%, 特異度76.6%であった。 [結論] 抗結核薬を中止するような副作用が発生した場合でもLSTの陽性率は低く原因薬剤決定には不十分であると思われた。
ISSN:0022-9776
1884-2410
DOI:10.11400/kekkaku1923.79.7