特別支援教育における言語障害の指導のあり方を考える : 将来的展望として

2007年度より本格実施される特別支援教育は, ノーマライゼーションの社会において一人一人の教育的ニーズを大切にし, 各自のQOLを高めることを理念としていると私は捉えている. このことは理想的社会の構築を目指すうえからは理解できるが, その道のりは邊かなものであろう. しかし, ひとたび歩み出すからには, その理想にむかって歩みを進めたいとも思う. 現体制はさまざまな矛盾を抱えており, 先の見通しがつきにくいのではあるが, 言語に障害のある子どもへの特別支援教育を平等性. 必要性専門性の3点から考え, その基盤としての特別支援教育そのものが真の市民権を得ること, また, 柔軟な発想で特別支援...

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Published inコミュニケーション障害学 Vol. 24; no. 1; pp. 51 - 54
Main Author 中村勝則
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本コミュニケーション障害学会 30.04.2007
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ISSN1347-8451

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Summary:2007年度より本格実施される特別支援教育は, ノーマライゼーションの社会において一人一人の教育的ニーズを大切にし, 各自のQOLを高めることを理念としていると私は捉えている. このことは理想的社会の構築を目指すうえからは理解できるが, その道のりは邊かなものであろう. しかし, ひとたび歩み出すからには, その理想にむかって歩みを進めたいとも思う. 現体制はさまざまな矛盾を抱えており, 先の見通しがつきにくいのではあるが, 言語に障害のある子どもへの特別支援教育を平等性. 必要性専門性の3点から考え, その基盤としての特別支援教育そのものが真の市民権を得ること, また, 柔軟な発想で特別支援教育の体制を構築することが肝心であろうと考えている.
ISSN:1347-8451