核酸関連化合物の抗腫瘍性の研究 (IV) 6-Mercaptopurineの腫瘍特異性と細胞内へのとり込み効率との関連

14C-6-Mercaptopurineの細胞内とり込みを検討した。核酸合成を6-MPで著明に抑制されるHep. No. 2細胞は, それほど著明な核酸合成阻止を受けないchick embryo fibroblastより明らかに多量のradioactivityの細胞内とり込みを示す。本来は正常細胞由来であるL細胞とMDBK細胞では, MDBK細胞の細胞内radioactivityがL細胞におけるより高く, 6-MPのL細胞およびMDBK細胞での核酸合成阻止と相反する結果がえられた。...

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Published inCHEMOTHERAPY Vol. 20; no. 2; pp. 297 - 298
Main Authors 永沼, 真理子, 豊島, 滋
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本化学療法学会 25.03.1972
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Summary:14C-6-Mercaptopurineの細胞内とり込みを検討した。核酸合成を6-MPで著明に抑制されるHep. No. 2細胞は, それほど著明な核酸合成阻止を受けないchick embryo fibroblastより明らかに多量のradioactivityの細胞内とり込みを示す。本来は正常細胞由来であるL細胞とMDBK細胞では, MDBK細胞の細胞内radioactivityがL細胞におけるより高く, 6-MPのL細胞およびMDBK細胞での核酸合成阻止と相反する結果がえられた。
ISSN:0009-3165
1884-5894
DOI:10.11250/chemotherapy1953.20.297