腰痛治療器(ATM®2)を用いたエクササイズが健常男性の体幹・股関節可動域に及ぼす即時効果 無作為化対照研究

〔目的〕ATM®2を用いたエクササイズが体幹・股関節に与える効果を明らかにすることを目的とした.〔対象〕体幹の柔軟性に劣る健常成人男性20名を対象とし,ATM群とコントロール群に無作為に割付けた.〔方法〕ATM群はATM®2にて骨盤を固定した状態で最大努力の体幹屈曲運動を行い,コントロール群は立位姿勢で脱力状態を保ちながら体幹屈曲運動を行った.介入前後で指床間距離(FFD)と股関節屈曲可動域を測定し,各群における変化量を比較した.〔結果〕コントロール群と比較して,ATM群では有意にFFDが増加した.股関節屈曲可動域に有意差は認められなかった.〔結語〕柔軟性が低下した健常成人男性において,ATM...

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Published in理学療法科学 Vol. 29; no. 5; pp. 735 - 738
Main Authors 伊藤, 一也, 蒲田, 和芳
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2014
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Summary:〔目的〕ATM®2を用いたエクササイズが体幹・股関節に与える効果を明らかにすることを目的とした.〔対象〕体幹の柔軟性に劣る健常成人男性20名を対象とし,ATM群とコントロール群に無作為に割付けた.〔方法〕ATM群はATM®2にて骨盤を固定した状態で最大努力の体幹屈曲運動を行い,コントロール群は立位姿勢で脱力状態を保ちながら体幹屈曲運動を行った.介入前後で指床間距離(FFD)と股関節屈曲可動域を測定し,各群における変化量を比較した.〔結果〕コントロール群と比較して,ATM群では有意にFFDが増加した.股関節屈曲可動域に有意差は認められなかった.〔結語〕柔軟性が低下した健常成人男性において,ATM®2を用いたエクササイズは,前屈ストレッチングと比較してFFDを増加させる効果がある.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.29.735