丸竹材の強度特性(第2報) 丸竹材の強度性能の推定

日本の有用竹であるマダケとモウソウチクの丸竹材(青竹)の強度試験を行った。このとき,丸竹材の内径dは,外径Dと回帰式d=0.81Dを用いて推定した。この内径と外径の値から断面性能を算出し,さらに丸竹材を均質な中空円形断面材と仮定して各種強度性能を算出した。試験結果から,丸竹材の強度性能は,外径Dを説明変数とする回帰式で表すことができた。このうち,立体骨組の構造解析に必要な剛性データ(曲げ剛性E・I,軸剛性E・A,捩り剛性G・J)の回帰式は,竹種に係わらず,次のとおりである。Log E・I=3.49 Log D-2.49 E・A=403 D-7885 Log G・J=3.90 Log D-6.6...

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Published in木材学会誌 Vol. 67; no. 3; pp. 149 - 162
Main Author 堀江, 秀夫
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本木材学会 25.07.2021
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Summary:日本の有用竹であるマダケとモウソウチクの丸竹材(青竹)の強度試験を行った。このとき,丸竹材の内径dは,外径Dと回帰式d=0.81Dを用いて推定した。この内径と外径の値から断面性能を算出し,さらに丸竹材を均質な中空円形断面材と仮定して各種強度性能を算出した。試験結果から,丸竹材の強度性能は,外径Dを説明変数とする回帰式で表すことができた。このうち,立体骨組の構造解析に必要な剛性データ(曲げ剛性E・I,軸剛性E・A,捩り剛性G・J)の回帰式は,竹種に係わらず,次のとおりである。Log E・I=3.49 Log D-2.49 E・A=403 D-7885 Log G・J=3.90 Log D-6.60
ISSN:0021-4795
1880-7577
DOI:10.2488/jwrs.67.149