重度・重複障害児の自発行動を促す教具の製作と活用 フリーハンドベル,グニグニ棒,ポケットオルゴール

重度・重複障害児の自発行動を促すための教具フリーハンドベル, グニグニ棒,ポケットオルゴールを製作し,授業等で活用した.フリーハンドベルは子どもの手の状態に合わせて柄の形を変えることができる.グニグニ棒はシリコンの中にアルミニウム線を入れた柔らかい棒であり,棒の長さは60㎝である.ポケットオルゴールはムーブメントにガチャガチャのカプセルを被せたものである.これらの教具を用いて,重度・重複障害児の見る,掴む,振る,曲げる,伸ばすといった自発行動を発現させることできた.また重度・重複障害児の教具は安全性,可塑性,衛生的であることが大切であること.さらに製作においては試行錯誤を重ねながら低コストで簡...

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Published in教育実践学研究 Vol. 25; no. 1; pp. 69 - 79
Main Author 山之内, 幹
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本教育実践学会 2023
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ISSN1344-946X
2435-9521
DOI10.34587/jsep.25.1_69

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Summary:重度・重複障害児の自発行動を促すための教具フリーハンドベル, グニグニ棒,ポケットオルゴールを製作し,授業等で活用した.フリーハンドベルは子どもの手の状態に合わせて柄の形を変えることができる.グニグニ棒はシリコンの中にアルミニウム線を入れた柔らかい棒であり,棒の長さは60㎝である.ポケットオルゴールはムーブメントにガチャガチャのカプセルを被せたものである.これらの教具を用いて,重度・重複障害児の見る,掴む,振る,曲げる,伸ばすといった自発行動を発現させることできた.また重度・重複障害児の教具は安全性,可塑性,衛生的であることが大切であること.さらに製作においては試行錯誤を重ねながら低コストで簡単な教具を作っていくことが大切であるということが提案された.
ISSN:1344-946X
2435-9521
DOI:10.34587/jsep.25.1_69