疾患に関係なく簡便に評価できる下肢機能評価法の検討 虚弱高齢者用10秒椅子立ち上がりテスト(Frail CS-10)を用いて

〔目的〕様々な疾患を有する入院患者を対象に,虚弱高齢者10秒椅子立ち上がりテスト(Frail CS-10)が下肢機能を反映する有用な評価法であるか否かについて検討した.〔対象〕A病院に入院中の回復過程にある患者28名である.〔方法〕Frail CS-10を測定し,下肢筋力,歩行能力,ADL能力(FIM-MならびにFIM-M下位項目)との関連を男女別に検討した.〔結果〕Frail CS-10は男女ともにほぼ全ての評価項目と有意な相関あるいは,有意な相関を示す傾向が認められた.〔結語〕Frail CS-10は疾患を統一せずに様々な疾患を有する患者を対象としても,下肢機能を反映する有用で簡便な評価法...

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Published in理学療法科学 Vol. 28; no. 1; pp. 27 - 30
Main Authors 岩瀬, 弘明, 村田, 伸, 阿波, 邦彦, 松尾, 奈々, 佐藤, 光美, 原田, 純, 今西, 和也, 福永, 恵子, 窓場, 勝之
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2013
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Summary:〔目的〕様々な疾患を有する入院患者を対象に,虚弱高齢者10秒椅子立ち上がりテスト(Frail CS-10)が下肢機能を反映する有用な評価法であるか否かについて検討した.〔対象〕A病院に入院中の回復過程にある患者28名である.〔方法〕Frail CS-10を測定し,下肢筋力,歩行能力,ADL能力(FIM-MならびにFIM-M下位項目)との関連を男女別に検討した.〔結果〕Frail CS-10は男女ともにほぼ全ての評価項目と有意な相関あるいは,有意な相関を示す傾向が認められた.〔結語〕Frail CS-10は疾患を統一せずに様々な疾患を有する患者を対象としても,下肢機能を反映する有用で簡便な評価法であることが示唆された.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.28.27