英国におけるメディア所有規制の最新動向(二) Ofcom 「メディア多様性の測定の枠組み(第一次意見募集)」
インターネットの社会基盤化を背景としたソーシャルメディアなどの新たなメディアの登場に伴って、メディアの種類や使い方が従来に比べて飛躍的に増加している。このようなメディアを巡る環境の変化に対応するため、各国では様々な取組みが行われており、特に、メディア多様性の確保に関しては、米国、英国、ドイツなどにおいて、異なる様々な測定手法が検討され、採用されてきた。 このような状況の中、英国では、BSkyB買収事件以降、2012年から現在まで、具体的な測定手法の在り方を巡って活発な議論が重ねられてきた経緯がある。そして、今回紹介する通信庁(Ofcom)「メディア多様性の測定の枠組み(第一次意見募集)」は、こ...
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Published in | 情報通信政策レビュー Vol. 10; pp. 26 - 35 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
総務省情報通信政策研究所
31.03.2015
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Summary: | インターネットの社会基盤化を背景としたソーシャルメディアなどの新たなメディアの登場に伴って、メディアの種類や使い方が従来に比べて飛躍的に増加している。このようなメディアを巡る環境の変化に対応するため、各国では様々な取組みが行われており、特に、メディア多様性の確保に関しては、米国、英国、ドイツなどにおいて、異なる様々な測定手法が検討され、採用されてきた。 このような状況の中、英国では、BSkyB買収事件以降、2012年から現在まで、具体的な測定手法の在り方を巡って活発な議論が重ねられてきた経緯がある。そして、今回紹介する通信庁(Ofcom)「メディア多様性の測定の枠組み(第一次意見募集)」は、これまでの英国における議論を総括する内容であると同時に、今後のメディア多様性の測定の枠組みの基盤になるものと考えられる。 今後、2015年夏までに、通信庁からメディア省(DCMS)への答申が予定されており、その答申に向けた検討の第一段階となるのが、この第一次意見募集(パブリック・コメント)である。本稿は、その具体的な内容を紹介するものである。 |
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ISSN: | 2435-6921 |
DOI: | 10.24798/icpr.10.0_26 |