英語コミュニケーションにおける不安と⾃信 国際英語論の視点

本研究は、⽇本⼈の英語使⽤者が⾃分の話す英語に対する不安と⾃信に関する認識を探り、国際英語論の⼀つである「リンガフランカとしての英語(English as a Lingua Franca; ELF)」の観点の影響を探求した。6 ⼈の⽇本⼈英語使⽤者が、3 つのリサーチクエスチョンに回答するために、インタビュー、教育的インタビュー、及び⾃由記述型の質問紙に参加した。その結果、研究対象者は英語を話す際にかなりの不安と⾃信の問題を経験しており、全員が ELF の視点が英語コミュニケーションにおける不安を軽減し⾃信を⾼めることができると考えていることが報告された。本研究は、⽇本の英語教育に国際英語論の...

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Published inメディア・英語・コミュニケーション Vol. 13; no. 1; pp. 9 - 29
Main Author ⼩林, ゆみ
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本メディア英語学会 30.09.2023
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ISSN2186-1420
2436-8016
DOI10.11293/james.13.1_9

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Summary:本研究は、⽇本⼈の英語使⽤者が⾃分の話す英語に対する不安と⾃信に関する認識を探り、国際英語論の⼀つである「リンガフランカとしての英語(English as a Lingua Franca; ELF)」の観点の影響を探求した。6 ⼈の⽇本⼈英語使⽤者が、3 つのリサーチクエスチョンに回答するために、インタビュー、教育的インタビュー、及び⾃由記述型の質問紙に参加した。その結果、研究対象者は英語を話す際にかなりの不安と⾃信の問題を経験しており、全員が ELF の視点が英語コミュニケーションにおける不安を軽減し⾃信を⾼めることができると考えていることが報告された。本研究は、⽇本の英語教育に国際英語論の観点を導⼊することで、英語使⽤者だけでなく英語学習者の不安を軽減し、⾃信を⾼めることができることを⽰唆している。また本研究では、⽇本の英語教育において、学習者の感情⾯への影響、⾃信を⾼める教育、不安を軽減させるための教育環境の向上などの教育的アプローチの改善・改⾰の必要性も強調している。
ISSN:2186-1420
2436-8016
DOI:10.11293/james.13.1_9