亜硝酸塩, 硝酸塩のマウス体内の分布 マウスにおける亜硝酸塩, 硝酸塩の生体内運命 (第1報)

マウスの脳, 肺, 脾臓, 心臓, 腎臓, 肝臓における亜硝酸塩, 硝酸塩の含有量をECDガスクロマトグラフィーにより測定した. 亜硝酸塩の平均含有量は, 脳; 0.09μg, 肺; 0.12μg, 脾臓; 0.07μg, 心臓; 0.12μg, 腎臓; 0.15μg, 肝臓; 0.24μgであり, 硝酸塩の平均含有量は, 脳; 0.66μg, 肺; 0.62μg, 脾臓; 0.72μg, 心臓; 0.64μg, 腎臓; 1.12μg, 肝臓; 1.12μgであった. 安定同位体15Nを含むNa15NO2及びK15NO3をマウスに経口投与し, 30分後における各臓器の亜硝酸塩, 硝酸塩の含有量...

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Published in食品衛生学雑誌 Vol. 25; no. 2; pp. 168 - 176_1
Main Authors 田中, 章男, 能勢, 憲英, 正木, 宏幸, 岩崎, 久夫, 春田, 三佐夫
Format Journal Article
LanguageEnglish
Published 公益社団法人 日本食品衛生学会 05.04.1984
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Summary:マウスの脳, 肺, 脾臓, 心臓, 腎臓, 肝臓における亜硝酸塩, 硝酸塩の含有量をECDガスクロマトグラフィーにより測定した. 亜硝酸塩の平均含有量は, 脳; 0.09μg, 肺; 0.12μg, 脾臓; 0.07μg, 心臓; 0.12μg, 腎臓; 0.15μg, 肝臓; 0.24μgであり, 硝酸塩の平均含有量は, 脳; 0.66μg, 肺; 0.62μg, 脾臓; 0.72μg, 心臓; 0.64μg, 腎臓; 1.12μg, 肝臓; 1.12μgであった. 安定同位体15Nを含むNa15NO2及びK15NO3をマウスに経口投与し, 30分後における各臓器の亜硝酸塩, 硝酸塩の含有量を測定すると, 各臓器とも先の通常値より高かった. この実験で500μgのK15NO3投与でNO2-15Nが各臓器で検出された. これらはGC-MSで15Nの存在が確認された.
ISSN:0015-6426
1882-1006
DOI:10.3358/shokueishi.25.168