Salmonella Typhi における制限酵素産生プラスミドの性状 経口感染伝染病起因細菌の制限酵素の研究 (第一報)
チフス菌ファージ型別標準株D4より, 5′-CCNGG-3′を認識・切断する制限酵素の遺伝子を持つ多コピー小型プラスミドpSTd4を分離した. このpSTd4を大腸菌K-12に形質転換し, その制限酵素地図を完成し, 遺伝学的特徴づけを行うと共に, 本プラスミドがチフス菌の type-determining plasmid であることを証明した. チフス菌の疫学に利用されているファージ型別用標準株の中で, プラスミドやファージの存在によってファージ型が変化するD4など希少型を通常の型別業務から除外する提案を行った....
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Published in | 食品衛生学雑誌 Vol. 36; no. 3; pp. 404 - 408_1 |
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Main Authors | , , , |
Format | Journal Article |
Language | English |
Published |
公益社団法人 日本食品衛生学会
05.06.1995
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Subjects | |
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ISSN | 0015-6426 1882-1006 |
DOI | 10.3358/shokueishi.36.404 |
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Summary: | チフス菌ファージ型別標準株D4より, 5′-CCNGG-3′を認識・切断する制限酵素の遺伝子を持つ多コピー小型プラスミドpSTd4を分離した. このpSTd4を大腸菌K-12に形質転換し, その制限酵素地図を完成し, 遺伝学的特徴づけを行うと共に, 本プラスミドがチフス菌の type-determining plasmid であることを証明した. チフス菌の疫学に利用されているファージ型別用標準株の中で, プラスミドやファージの存在によってファージ型が変化するD4など希少型を通常の型別業務から除外する提案を行った. |
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ISSN: | 0015-6426 1882-1006 |
DOI: | 10.3358/shokueishi.36.404 |