集落遺跡間の関係性 縄文時代中期 自由学園南遺跡を事例として

自由学園南遺跡と周辺の同時代集落遺跡の関係性を紐解くことを目的とし,縄文時代中期勝坂式期から加曽利E式期にかけての竪穴住居跡の構造や建て直し・改築の有無や回数といった特徴に注目し,土器型式の時間幅を加味した上で特徴を遺跡間で比較した.その結果,竪穴住居の使用期間の長短や反復利用度・回数に差異があり,時期的な変化が読み取れた.しかし移動と反復利用が多い時期の,竪穴住居跡の遺跡間の比較からは具体的な人の動きを示す痕跡までは読み取ることができなかった....

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in生活大学研究 Vol. 10; no. 1; pp. 1 - 14
Main Author 奈良 忠寿
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 学校法人 自由学園最高学部 2025
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN2189-6933
DOI10.19019/jiyu.10.1_1

Cover

More Information
Summary:自由学園南遺跡と周辺の同時代集落遺跡の関係性を紐解くことを目的とし,縄文時代中期勝坂式期から加曽利E式期にかけての竪穴住居跡の構造や建て直し・改築の有無や回数といった特徴に注目し,土器型式の時間幅を加味した上で特徴を遺跡間で比較した.その結果,竪穴住居の使用期間の長短や反復利用度・回数に差異があり,時期的な変化が読み取れた.しかし移動と反復利用が多い時期の,竪穴住居跡の遺跡間の比較からは具体的な人の動きを示す痕跡までは読み取ることができなかった.
ISSN:2189-6933
DOI:10.19019/jiyu.10.1_1