学童期の近視に対する鍼治療の効果

学童期 (6才-12才) の視力低下を訴える患者292名 (男性140名、女性152名、平均年令9.6±1.7 (S.D.) 歳) を対象に視力回復に対する鍼治療の有効性について検討した。鍼治療は太陽・風池・承泣・合谷を基本の経穴とし症状にあわせて頷厭・攅竹・頭維・曲池の経穴を加える方式で・皮膚面から約10-15mm刺入し15分間置鍼した。この結果、平均で右眼0.26、左眼0.22の視力向上を認め有意水準1%で視力向上が認められた。鍼治療の視力向上の要因は毛様体筋の調節改善、瞳孔の縮瞳系への影響が考えられた。...

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Published in全日本鍼灸学会雑誌 Vol. 47; no. 2; pp. 49 - 55
Main Authors 大山, 良樹, 佐々木, 和郎, 中村, 辰三
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 社団法人 全日本鍼灸学会 01.06.1997
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Summary:学童期 (6才-12才) の視力低下を訴える患者292名 (男性140名、女性152名、平均年令9.6±1.7 (S.D.) 歳) を対象に視力回復に対する鍼治療の有効性について検討した。鍼治療は太陽・風池・承泣・合谷を基本の経穴とし症状にあわせて頷厭・攅竹・頭維・曲池の経穴を加える方式で・皮膚面から約10-15mm刺入し15分間置鍼した。この結果、平均で右眼0.26、左眼0.22の視力向上を認め有意水準1%で視力向上が認められた。鍼治療の視力向上の要因は毛様体筋の調節改善、瞳孔の縮瞳系への影響が考えられた。
ISSN:0285-9955
1882-661X
DOI:10.3777/jjsam.47.49