重症拡張型心筋症に対する両室ペースメーカ植え込み術の麻酔経験
心不全に対し両室ペースメーカを植え込み, 心機能を回復させる試みが行われている. 今回, 重症拡張型心筋症に対する, 外科的両室ペースメーカ植え込み術の麻酔を経験した. 症例は76歳, 男性, 術前心機能は, 左室駆出率(LVEF) 12%, New York Heart Association(NYHA)心機能分類III度であった. 術中分離肺換気は必要とせず, プロポフォール, フェンタニル, ベクロニウムを用いた全静脈麻酔(Total Intravenous Anesthesia, TIVA)で麻酔を行った. 大きな循環変動をきたさず術中管理が可能であった. プロポフォールとフェンタニル...
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Published in | 日本臨床麻酔学会誌 Vol. 24; no. 2; pp. 99 - 102 |
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Main Authors | , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本臨床麻酔学会
15.03.2004
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Subjects | |
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ISSN | 0285-4945 1349-9149 |
DOI | 10.2199/jjsca.24.99 |
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Summary: | 心不全に対し両室ペースメーカを植え込み, 心機能を回復させる試みが行われている. 今回, 重症拡張型心筋症に対する, 外科的両室ペースメーカ植え込み術の麻酔を経験した. 症例は76歳, 男性, 術前心機能は, 左室駆出率(LVEF) 12%, New York Heart Association(NYHA)心機能分類III度であった. 術中分離肺換気は必要とせず, プロポフォール, フェンタニル, ベクロニウムを用いた全静脈麻酔(Total Intravenous Anesthesia, TIVA)で麻酔を行った. 大きな循環変動をきたさず術中管理が可能であった. プロポフォールとフェンタニルによるTIVAは, 本症例において有用な麻酔法と思われた. |
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ISSN: | 0285-4945 1349-9149 |
DOI: | 10.2199/jjsca.24.99 |