臭気センサーによる複合臭気の評価手法の検討 (II) 臭気センサー指示値と臭気指数との相関

• Published in: 大気環境学会誌 Vol. 34; no. 1; pp. 17 - 24
• Main Authors: 房家, 正博, 雨谷, 敬史, 松下, 秀鶴, 相馬, 光之
• Format: Journal Article
• Language: English; Japanese
• Published: 公益社団法人 大気環境学会 10.01.1999
• ISSN: 1341-4178; 2185-4335
• DOI: 10.11298/taiki1995.34.17

し尿処理施設, クラフトパルプ工場など5つの施設の悪臭発生源から採取した試料ガスおよびタバコ臭, 生ごみ臭など室内の代表的悪臭5種について, 臭気指数を求めるとともに, 臭気センサーを用いてセンサー指示値を求め, 両者の関係を調べた。 その結果, 悪臭現場から得られた試料や代表的室内臭気はすべて, 臭気センサー指示値と臭気指数との間に良好な相関関係を示すことを認めた。また, 臭気の質によっては, 用いた臭気センサーの感度は悪臭防止法の最も厳しい規制基準値の臭気指数10を求めるには不十分であるものの, 個々の臭気質ごとに臭気センサー指示値と臭気指数との相関式を求めておくことによって, 臭気センサー指示値から簡便に臭気指数を予測することが可能であることを認めた。