ニューマクロライド系抗生物質の繊毛細胞への影響について 局所使用のための基礎的研究

クラリスロマイシンの粘膜への影響を慢性副鼻腔炎患者の篩骨洞粘膜を用いてin vitroで検討した。クラリスロマイシンをRPMI1640に溶解して37℃, 5%CO2湿度100%の組織培養下で暴露して, 位相差顕微鏡にビデオカメラを装置して2, 500倍に拡大された粘膜表面像をTVモニター上で観察し, 繊毛活性を光学電気的に測定した。 観察時間 (3時間) 内で1μg/ml 5μg/ml, 10μg/ml のすべての濃度においてクラリスロマイシンは繊毛活性を増強した。クラリスロマイシンは粘膜表面像の変化を惹起しなかった。...

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Published in耳鼻咽喉科展望 Vol. 38; no. Supplement2; pp. 130 - 133
Main Authors 岸保, 鉄也, 徳山, 豊, 中澤, 勉, 村上, 嘉彦, 中島, 真由美, 久松, 建一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 耳鼻咽喉科展望会 15.06.1995
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ISSN0386-9687
1883-6429
DOI10.11453/orltokyo1958.38.Supplement2_130

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Summary:クラリスロマイシンの粘膜への影響を慢性副鼻腔炎患者の篩骨洞粘膜を用いてin vitroで検討した。クラリスロマイシンをRPMI1640に溶解して37℃, 5%CO2湿度100%の組織培養下で暴露して, 位相差顕微鏡にビデオカメラを装置して2, 500倍に拡大された粘膜表面像をTVモニター上で観察し, 繊毛活性を光学電気的に測定した。 観察時間 (3時間) 内で1μg/ml 5μg/ml, 10μg/ml のすべての濃度においてクラリスロマイシンは繊毛活性を増強した。クラリスロマイシンは粘膜表面像の変化を惹起しなかった。
ISSN:0386-9687
1883-6429
DOI:10.11453/orltokyo1958.38.Supplement2_130