化膿性中耳炎および急性びまん性外耳炎におけるLomefloxacin (NY-198) 耳用液の臨床効果について

24例の中耳および外耳道疾患 (急性中耳炎2例, 慢性中耳炎3例, 慢性中耳炎急性増悪症12例, 急性びまん性外耳炎7例) に0.3%Lomefloxacin (NY-198) 耳用液の点耳耳浴を行い次の結果を得た。 1.臨床効果は有効以上の有効率で87。5%(急性中耳炎100%, 慢性中耳炎66.7%, 慢性中耳炎急性増悪症91.7%, 急性びまん性中耳炎85.7%) であった。 2.細菌学的効果は消失率で79.2%であった。 3.副作用は3例に認められたがいずれも継続使用で消失し重篤なものではなかった。 4.有用性は有用以上の有用率で83.3%であった。 以上の結果よりNY-198耳用液は...

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Published in耳鼻咽喉科展望 Vol. 34; no. Supplement2; pp. 121 - 135
Main Author 高須賀, 信夫
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 耳鼻咽喉科展望会 15.04.1991
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ISSN0386-9687
1883-6429
DOI10.11453/orltokyo1958.34.Supplement2_121

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Summary:24例の中耳および外耳道疾患 (急性中耳炎2例, 慢性中耳炎3例, 慢性中耳炎急性増悪症12例, 急性びまん性外耳炎7例) に0.3%Lomefloxacin (NY-198) 耳用液の点耳耳浴を行い次の結果を得た。 1.臨床効果は有効以上の有効率で87。5%(急性中耳炎100%, 慢性中耳炎66.7%, 慢性中耳炎急性増悪症91.7%, 急性びまん性中耳炎85.7%) であった。 2.細菌学的効果は消失率で79.2%であった。 3.副作用は3例に認められたがいずれも継続使用で消失し重篤なものではなかった。 4.有用性は有用以上の有用率で83.3%であった。 以上の結果よりNY-198耳用液は化膿性中耳炎および外耳炎に対し有用性の高い局所療法剤であると考えられる。
ISSN:0386-9687
1883-6429
DOI:10.11453/orltokyo1958.34.Supplement2_121