看護学実習における倫理カンファレンスの意義:母性看護学実習における倫理カンファレンス記録の分析から

母性看護学実習に導入した倫理カンファレンスを振り返り、看護学実習における倫理カンファレンスの意義を明らかにすることを目的に研究を行った。研究は、平成26年9月~平成27年2月に行われた母性看護学実習9グループ(82名)の倫理カンファレンス記録をデータとし、質的記述研究を行った。分析は母性看護学の教員3名で行った。本研究は研究者が所属する大学の倫理委員会で承認を得て行われた。結果、倫理カンファレンスの意義として以下の3つが明らかとなった。1. 学生が感じた違和感や倫理的ジレンマを対象の権利と専門的倫理に整理して考える力を養う。2. 状況に応じて倫理を考えられる力を養う。3. 看護領域の倫理的特徴...

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Published in日本看護倫理学会誌 Vol. 8; no. 1; pp. 3 - 15
Main Authors 若松, 美貴代, 吉留, 厚子, 中尾, 優子, 井上, 尚美, 高田, 久美子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本看護倫理学会 20.03.2016
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ISSN2434-7361
DOI10.32275/jjne.8.1_3

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Summary:母性看護学実習に導入した倫理カンファレンスを振り返り、看護学実習における倫理カンファレンスの意義を明らかにすることを目的に研究を行った。研究は、平成26年9月~平成27年2月に行われた母性看護学実習9グループ(82名)の倫理カンファレンス記録をデータとし、質的記述研究を行った。分析は母性看護学の教員3名で行った。本研究は研究者が所属する大学の倫理委員会で承認を得て行われた。結果、倫理カンファレンスの意義として以下の3つが明らかとなった。1. 学生が感じた違和感や倫理的ジレンマを対象の権利と専門的倫理に整理して考える力を養う。2. 状況に応じて倫理を考えられる力を養う。3. 看護領域の倫理的特徴を踏まえた倫理カンファレンスを積み重ねることにより学生の倫理的行動の多様性を育む。
ISSN:2434-7361
DOI:10.32275/jjne.8.1_3