慢性関節リウマチと滲出性中耳炎 ティンパノグラムによる検討
慢性関節リウマチと滲出性中耳炎の関係をみるため, 国立相模原病院入院中のリウマチ患者81例およびリウマチのない患者81例に対しティンパノグラムを施行した。なお両群の性別, 年齢構成は同じになるように選択した。リウマチ患者の全身状態を把握するためsteinbrockerらのSTAGEおよびCLASS分類そして血液検査 (ESR, CRP, CH50, RAHA, RF) を用いて評価した。ティンパノグラムの結果はA, B, Cの3型に分類した。ティンパノグラムの結果はさらに滲出性中耳炎の重症度をみるためGRADE分類 (AA: 1, AC: 2, CC:, AB: 4, BC: 5, BB: 6...
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Published in | 臨床耳科 Vol. 15; no. 1; pp. 63 - 71 |
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Main Authors | , , , |
Format | Journal Article |
Language | English |
Published |
日本耳科学会
30.04.1988
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ISSN | 1884-5800 |
DOI | 10.11289/otoljpn1974.15.63 |
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Summary: | 慢性関節リウマチと滲出性中耳炎の関係をみるため, 国立相模原病院入院中のリウマチ患者81例およびリウマチのない患者81例に対しティンパノグラムを施行した。なお両群の性別, 年齢構成は同じになるように選択した。リウマチ患者の全身状態を把握するためsteinbrockerらのSTAGEおよびCLASS分類そして血液検査 (ESR, CRP, CH50, RAHA, RF) を用いて評価した。ティンパノグラムの結果はA, B, Cの3型に分類した。ティンパノグラムの結果はさらに滲出性中耳炎の重症度をみるためGRADE分類 (AA: 1, AC: 2, CC:, AB: 4, BC: 5, BB: 6) によって評価した。結果は以下の通りである。 1. リウマチ群はコントロール群に比べティンパノグラムのB, C型が多かった。 2. リウマチ群はコントロール群に比べGRADE4以上の症例が多かった。 3. リウマチ患者のなかでも活動性が高い程GRADE分類が高かった。 |
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ISSN: | 1884-5800 |
DOI: | 10.11289/otoljpn1974.15.63 |