加齢・障害擬似体験を活用したアクティビティ企画運営演習の学習効果
本研究の目的は,老年看護学演習「アクティビティの企画運営」を受講した短期大学2年生42名の課題レポートをもとに学生の学習内容を分析し,演習の効果と課題について明らかにすることである.学習内容は,【参加高齢者がもっている力を生かすための支援】【参加高齢者の安全を確保するための支援】【アクティビティを楽しめなかった原因】【参加高齢者間の交流を促進するための支援】【アクティビティにおける看護の役割】の5カテゴリが形成された.演習はアクティビティの企画と看護者,参加者,観察者役割によるロールプレイにて運営し,運営終了後3者にて意見交換を行った.加齢変化や障害をもつ高齢者集団を対象に,身体的,心理的,社...
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Published in | 日本老年看護学会誌(老年看護学) Vol. 13; no. 2; pp. 87 - 96 |
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Main Authors | , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本老年看護学会
15.03.2009
一般社団法人 日本老年看護学会 Japan Academy of Gerontological Nursing |
Subjects | |
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ISSN | 1346-9665 2432-0811 |
DOI | 10.20696/jagn.13.2_87 |
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Summary: | 本研究の目的は,老年看護学演習「アクティビティの企画運営」を受講した短期大学2年生42名の課題レポートをもとに学生の学習内容を分析し,演習の効果と課題について明らかにすることである.学習内容は,【参加高齢者がもっている力を生かすための支援】【参加高齢者の安全を確保するための支援】【アクティビティを楽しめなかった原因】【参加高齢者間の交流を促進するための支援】【アクティビティにおける看護の役割】の5カテゴリが形成された.演習はアクティビティの企画と看護者,参加者,観察者役割によるロールプレイにて運営し,運営終了後3者にて意見交換を行った.加齢変化や障害をもつ高齢者集団を対象に,身体的,心理的,社会的活性化が図れるアクティビティを目指して企画運営したが達成できなかった体験や,看護者,参加者,観察者役割体験とそれに基づいた意見交換が学習内容に作用したと考える.今後の課題として,さまざまな形態のアクティビティにおける安全確保の支援,高齢者間の交流促進のための内面的アプローチ,意図的効果的に高齢者がもっている力を生かすための教育的支援の必要性が明らかになった. |
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Bibliography: | 実践報告 |
ISSN: | 1346-9665 2432-0811 |
DOI: | 10.20696/jagn.13.2_87 |