地域中核病院看護師を対象とした「認知症対応力向上研修会」の評価─研修終了後のアンケートより

本研究の目的は地域中核病院の看護師を対象とした認知症対応力向上研修会を企画・実施し,受講者へのアンケートから研修プログラムを評価することである.研修会は全2回シリーズであり,研修(1)(2)ともに90分間で実施し,病院内会場で日勤終了後に各3回(計6回)実施した.研修(1)は179人,研修(2)は174人が受講し,143人が全2回シリーズを受講した.受講者の9割以上が「内容を理解できた」「研修会に満足」「今後の看護に活用できる」と評価し,【いままでの看護を振り返り学びを実践に活かす】【さらなる研修会の希望】や【実践への不安と看護への自信の喪失】等の意見も抽出された.研修会の運営方法や内容は参加...

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Published in日本老年看護学会誌(老年看護学) Vol. 20; no. 2; pp. 92 - 98
Main Authors 小山 尚美, 流石 ゆり子, 渡邊 裕子, 森田 祐代, 萩原 理恵子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本老年看護学会 31.01.2016
一般社団法人 日本老年看護学会
Japan Academy of Gerontological Nursing
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Summary:本研究の目的は地域中核病院の看護師を対象とした認知症対応力向上研修会を企画・実施し,受講者へのアンケートから研修プログラムを評価することである.研修会は全2回シリーズであり,研修(1)(2)ともに90分間で実施し,病院内会場で日勤終了後に各3回(計6回)実施した.研修(1)は179人,研修(2)は174人が受講し,143人が全2回シリーズを受講した.受講者の9割以上が「内容を理解できた」「研修会に満足」「今後の看護に活用できる」と評価し,【いままでの看護を振り返り学びを実践に活かす】【さらなる研修会の希望】や【実践への不安と看護への自信の喪失】等の意見も抽出された.研修会の運営方法や内容は参加者に適しており,今後の看護に活かせるものと考えられた,認知症対応力のさらなる向上を目指し,参加者同士が自己の看護実践を振り返り,意見交換しながら意味づけられるような研修や,介護保険施設での体験学習等を企画する必要がある.
Bibliography:実践報告
ISSN:1346-9665
2432-0811
DOI:10.20696/jagn.20.2_92