小児専門病院における医師と看護師の協働の態度に関連する個人要因

要旨 目的:小児専門病院での医師−看護師間の協働の態度に関連する個人要因を検討した. 方法:医師と看護師に無記名自記式質問紙を郵送し,臨床経験年数,医師−看護師間の協働の態度(JSAPNC),協働によるリスク・ベネフィットの認識,ファミリーセンタードケアの実践(MPOC-SP)などを調査した. 結果:233名から調査票を回収し,医師70名,看護師132名を分析対象とした.JSAPNC合計点を目的変数とした重回帰分析の結果,医師は協働による患者リスク軽減の認識とMPOC-SP得点が,看護師はそれらに加え臨床経験年数も有意となった. 結論:小児専門病院での医師−看護師間の協働の態度の向上には,協働...

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Published in日本看護科学会誌 Vol. 40; no. 1; pp. 47 - 55
Main Authors 菅原 厚史, 笠原 聡子, 石松 一真
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本看護科学学会 2020
公益社団法人 日本看護科学学会
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ISSN0287-5330
2185-8888
DOI10.5630/jans.40.47

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Summary:要旨 目的:小児専門病院での医師−看護師間の協働の態度に関連する個人要因を検討した. 方法:医師と看護師に無記名自記式質問紙を郵送し,臨床経験年数,医師−看護師間の協働の態度(JSAPNC),協働によるリスク・ベネフィットの認識,ファミリーセンタードケアの実践(MPOC-SP)などを調査した. 結果:233名から調査票を回収し,医師70名,看護師132名を分析対象とした.JSAPNC合計点を目的変数とした重回帰分析の結果,医師は協働による患者リスク軽減の認識とMPOC-SP得点が,看護師はそれらに加え臨床経験年数も有意となった. 結論:小児専門病院での医師−看護師間の協働の態度の向上には,協働による患者リスク軽減の認識を高め,ファミリーセンタードケアを推進する必要がある.看護師では小児専門病院の看護師としての専門性を発揮できるような早期の介入も求められる.
Bibliography:原著
ISSN:0287-5330
2185-8888
DOI:10.5630/jans.40.47