中堅前期看護師の自己イメージ評価表の開発

要旨目的:中堅前期看護師の自己イメージ評価表を作成し,その信頼性と妥当性を検討することである.対象と方法:臨床経験3年以上20歳代看護師1,458名を対象に無記名自記式質問紙調査を実施した.項目分析,因子分析を用いた構成概念妥当性の検討により評価表を構築し,内的整合性,併存妥当性の検討を行った.結果:分析対象は569名であった.分析の結果,16項目5因子構造【疲れている私】【孤独な私】【迷っている私】【未熟な私】【頑張っている私】の「中堅前期看護師の自己イメージ評価表」が完成した.評価表全体のCronbach's α係数は.872,下位因子の係数は.544 から.816 であり内的整...

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Published in日本看護科学会誌 Vol. 36; no. 1; pp. 156 - 162
Main Authors 鶴田 明美, 前田 ひとみ
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本看護科学学会 2016
公益社団法人 日本看護科学学会
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ISSN0287-5330
2185-8888
DOI10.5630/jans.36.156

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Summary:要旨目的:中堅前期看護師の自己イメージ評価表を作成し,その信頼性と妥当性を検討することである.対象と方法:臨床経験3年以上20歳代看護師1,458名を対象に無記名自記式質問紙調査を実施した.項目分析,因子分析を用いた構成概念妥当性の検討により評価表を構築し,内的整合性,併存妥当性の検討を行った.結果:分析対象は569名であった.分析の結果,16項目5因子構造【疲れている私】【孤独な私】【迷っている私】【未熟な私】【頑張っている私】の「中堅前期看護師の自己イメージ評価表」が完成した.評価表全体のCronbach's α係数は.872,下位因子の係数は.544 から.816 であり内的整合性が得られた.併存妥当性は自尊感情尺度(Self-Esteem Scale)と有意な正の相関,抑うつ自己評価尺度(CES-D)と有意な負の相関が認められた.結論:信頼性と妥当性が確保された16項目5因子構造の中堅前期看護師の自己イメージ評価表を作成できた.
Bibliography:原著
ISSN:0287-5330
2185-8888
DOI:10.5630/jans.36.156