病院に勤務する看護師のインタープロフェッショナルワークに関するコンピテンシーの文献検討

要旨目的:わが国の病院に勤務する看護師のInterprofessional Work(以下IPW)コンピテンシーに関する国内文献の知見を整理すること.方法:医学中央雑誌Web版(Ver. 5)とCiNii,Google Scholarを用いて,「協働」「コンピテンシー」「病院」「IPW」をキーワードとして文献を検索し,最終的に22件の原著論文を分析対象とした.結果:22文献の知見の要約は,【看護臨床能力に含まれるIPW能力】【看護の卓越性としての調整力】【職種間コミュニケーション】【看護教育と実践によるIPWの能力育成】に分類された.結論:わが国の病院に勤務する看護師のIPWに関するコンピテン...

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Published in日本看護科学会誌 Vol. 38; no. 1; pp. 82 - 88
Main Authors 那須 明美, 松本 啓子, 常国 良美, 亀高 泰世
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本看護科学学会 2018
公益社団法人 日本看護科学学会
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ISSN0287-5330
2185-8888
DOI10.5630/jans.38.82

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Summary:要旨目的:わが国の病院に勤務する看護師のInterprofessional Work(以下IPW)コンピテンシーに関する国内文献の知見を整理すること.方法:医学中央雑誌Web版(Ver. 5)とCiNii,Google Scholarを用いて,「協働」「コンピテンシー」「病院」「IPW」をキーワードとして文献を検索し,最終的に22件の原著論文を分析対象とした.結果:22文献の知見の要約は,【看護臨床能力に含まれるIPW能力】【看護の卓越性としての調整力】【職種間コミュニケーション】【看護教育と実践によるIPWの能力育成】に分類された.結論:わが国の病院に勤務する看護師のIPWに関するコンピテンシーは,様々な看護活動に必要であり,看護の卓越性に重要な要素であった.また,職種間のアサーティブなコミュニケーションが重要であった.今後は,関係職種側からの評価やコンフリクト解決について,より実践的な検討が課題であることが示唆された.
Bibliography:資料
ISSN:0287-5330
2185-8888
DOI:10.5630/jans.38.82