一般病棟で勤務するフルタイム勤務看護師の短時間勤務看護師との協働意識尺度の開発
要旨目的:短時間勤務看護師との協働意識尺度を開発することである.方法:多様な雇用・勤務形態及び働きやすい職場作りに着手している病院について,病床数と設置主体を指標に機縁法とホームページ検索により選出した東海・近畿地方8病院の一般病棟で,短時間勤務看護師と協働しているフルタイム勤務看護師を対象とした.項目分析,確認的因子分析を用いた構成概念妥当性の検討により尺度を構築し,信頼性,基準関連妥当性を検討した.結果:全48項目に回答した390人を対象とし分析した結果,〈差異化意識〉〈おかげ様意識〉〈しわ寄せ意識〉〈お互い様意識〉の4因子26項目構造となり,許容できるモデル適合度が示された.本尺度と松本...
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Published in | 日本看護科学会誌 Vol. 36; no. 1; pp. 189 - 197 |
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Main Authors | , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本看護科学学会
2016
公益社団法人 日本看護科学学会 |
Subjects | |
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Summary: | 要旨目的:短時間勤務看護師との協働意識尺度を開発することである.方法:多様な雇用・勤務形態及び働きやすい職場作りに着手している病院について,病床数と設置主体を指標に機縁法とホームページ検索により選出した東海・近畿地方8病院の一般病棟で,短時間勤務看護師と協働しているフルタイム勤務看護師を対象とした.項目分析,確認的因子分析を用いた構成概念妥当性の検討により尺度を構築し,信頼性,基準関連妥当性を検討した.結果:全48項目に回答した390人を対象とし分析した結果,〈差異化意識〉〈おかげ様意識〉〈しわ寄せ意識〉〈お互い様意識〉の4因子26項目構造となり,許容できるモデル適合度が示された.本尺度と松本ら(1999)による職務満足尺度,「協働に対する同意性」との間に関連をみとめ,基準関連妥当性を確認した.Cronbachのα係数(0.678〜0.915)により,概ね内的整合性も確認できた. |
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Bibliography: | 原著 |
ISSN: | 0287-5330 2185-8888 |
DOI: | 10.5630/jans.36.189 |