熟練産業看護職が産業看護活動において重視する目的と活動の構造
要旨 目的:熟練産業看護職が産業看護活動において重視する目的と活動の構造を明らかにする. 方法:熟練産業看護職10名に半構造化面接を行い,質的統合法を用いて分析した. 結果:労働者への〈健康と労働からの制約の中でその人らしく働くことや生きることの実現〉〈退職後を見据えながらの心身共に健康に過ごせるための関わりの積み重ね〉〈会社組織の状況やキーパーソンを見極め,タイミングを見計らっての提案と活動の提供〉〈人財育成と段階的な活動の積み上げによる会社組織の産業保健の自立の実現〉〈労働者・管理者間等の意見調整と労働者への支援活動と職場への支援活動の連結〉〈中立の立場から専門職として関わり続けることによ...
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Published in | 日本看護科学会誌 Vol. 40; no. 1; pp. 5 - 13 |
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Main Authors | , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本看護科学学会
2020
公益社団法人 日本看護科学学会 |
Subjects | |
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ISSN | 0287-5330 2185-8888 |
DOI | 10.5630/jans.40.5 |
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Summary: | 要旨 目的:熟練産業看護職が産業看護活動において重視する目的と活動の構造を明らかにする. 方法:熟練産業看護職10名に半構造化面接を行い,質的統合法を用いて分析した. 結果:労働者への〈健康と労働からの制約の中でその人らしく働くことや生きることの実現〉〈退職後を見据えながらの心身共に健康に過ごせるための関わりの積み重ね〉〈会社組織の状況やキーパーソンを見極め,タイミングを見計らっての提案と活動の提供〉〈人財育成と段階的な活動の積み上げによる会社組織の産業保健の自立の実現〉〈労働者・管理者間等の意見調整と労働者への支援活動と職場への支援活動の連結〉〈中立の立場から専門職として関わり続けることによる信頼関係づくり〉〈専門性を高めるための体験学習と専門知識の習得の継続〉の7つが抽出された. 結論:対象者との関係性を基盤として会社組織の産業保健の推進と自立および労働者の健康と生き方を支援していた. |
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Bibliography: | 原著 |
ISSN: | 0287-5330 2185-8888 |
DOI: | 10.5630/jans.40.5 |