わが国の保健医療領域におけるセクシュアリティの概念分析

要旨 目的:わが国の保健医療領域者がセクシュアリティのアセスメントに活用できるセクシュアリティの操作的定義を開発することである. 方法:Walker&Avantの概念分析の手法を参考に,教科書・辞書に掲載されている定義,原著論文の操作的定義を検討した後,医中誌Webを用いて1995年から2010年までの期間で検索した32件の原著論文を分析した. 結果:わが国の保健医療領域におけるセクシュアリティは,個人の性的特性と性的対象者との相互作用であり,個人の性的特性には,性の関心度,性の重要度,男性性・女性性の評価が含まれ,性的対象者との相互作用には,共に過ごすこと,言語的コミュニケーション,スキンシ...

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Published in日本看護科学会誌 Vol. 33; no. 2; pp. 70 - 79
Main Authors 三木 佳子, 法橋 尚宏, 前川 厚子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本看護科学学会 20.06.2013
公益社団法人 日本看護科学学会
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ISSN0287-5330
2185-8888
DOI10.5630/jans.33.2_70

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Summary:要旨 目的:わが国の保健医療領域者がセクシュアリティのアセスメントに活用できるセクシュアリティの操作的定義を開発することである. 方法:Walker&Avantの概念分析の手法を参考に,教科書・辞書に掲載されている定義,原著論文の操作的定義を検討した後,医中誌Webを用いて1995年から2010年までの期間で検索した32件の原著論文を分析した. 結果:わが国の保健医療領域におけるセクシュアリティは,個人の性的特性と性的対象者との相互作用であり,個人の性的特性には,性の関心度,性の重要度,男性性・女性性の評価が含まれ,性的対象者との相互作用には,共に過ごすこと,言語的コミュニケーション,スキンシップ,相互の思いやり,性行為のありさまが含まれるとすることができる. 結論:開発した操作的定義は実存性があり,保健医療者はセクシュアリティのアセスメントに活用できる.
Bibliography:研究報告
ISSN:0287-5330
2185-8888
DOI:10.5630/jans.33.2_70