コミュニケーションタイプ分類を基盤としたコーチングを用いた臨床実習における実習生の満足度および気分変化への影響

要旨:コミュニケーションタイプ分類を利用して臨床実習指導を行い,実習生の気分および実習満足度が変化するかを検証した.対象は臨床実習を行った22名を対象とし,本ツールを使用して指導を行った.効果判定にはMood Inventory(MI)とVisual Analog Scale(VAS)を用いて評価した.評価ポイントは,開始・中間・最終時の3ポイントで計測した.結果はMIについては評価ポイントで有意差を認めず得点の変化はなかった.VASにおいては,評価ポイント間で有意な向上を認め,特に最終時に得点の向上を認めた.本ツールを使用することは臨床実習を良好に進めるうえでの一助となる可能性を示唆した....

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Published in作業療法 Vol. 41; no. 4; pp. 456 - 463
Main Authors 磯 直樹, 松本 康宏, 宮本 泉, 大曽 史朗, 田中 浩二
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本作業療法士協会 15.08.2022
一般社団法人 日本作業療法士協会
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ISSN0289-4920
2434-4419
DOI10.32178/jotr.41.4_456

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Summary:要旨:コミュニケーションタイプ分類を利用して臨床実習指導を行い,実習生の気分および実習満足度が変化するかを検証した.対象は臨床実習を行った22名を対象とし,本ツールを使用して指導を行った.効果判定にはMood Inventory(MI)とVisual Analog Scale(VAS)を用いて評価した.評価ポイントは,開始・中間・最終時の3ポイントで計測した.結果はMIについては評価ポイントで有意差を認めず得点の変化はなかった.VASにおいては,評価ポイント間で有意な向上を認め,特に最終時に得点の向上を認めた.本ツールを使用することは臨床実習を良好に進めるうえでの一助となる可能性を示唆した.
Bibliography:実践報告
ISSN:0289-4920
2434-4419
DOI:10.32178/jotr.41.4_456